循環経済を実現する蒸留プラットフォームを目指し、未活用素材を使用したクラフトジンの生産や、再生型蒸留所を運営する蒸留ベンチャーのエシカル・スピリッツ株式会社(英語表記:The Ethical Spirits & Co. / 本社:東京都台東区 / 代表取締役CEO:小野力 / 以下 エシカル・スピリッツ)は、カカオの皮の部分であり、未活用素材である「カカオハスク」を使用したエシカルジン『CACAO ÉTHIQUE』のリニューアルを発表します。2024年4月1日より、エシカル・スピリッツ直営店舗をはじめとする各店舗にて販売を開始します。
『CACAO ÉTHIQUE』は、ジン造りに必要なベーススピリッツとジュニパーベリーというボタニカルの他に、「カカオハスク」のみを使用した、「カカオハスク」のまだ知らない美味しさを追求したエシカルジンです。
前回作では、ウイスキー業界で最も権威のある品評会WWAのジン部門「World Gin Awards 2022」(WGA)にて、国別カテゴリーの「シルバー」を受賞するなど、味わいも評価いただいています。
なお、これまで販売してきた『CACAO ÉTHIQUE』については、生産を終了し、エシカル・スピリッツ直営店舗では、2024年3月31日をもって販売を終了します。
エシカル・スピリッツ公式オンラインショップ:https://shop.ethicalspirits.jp/
目次
リニューアルのポイントは以下の通りです。

- 「もっと、カカオハスク」:カカオハスクの香ばしさや香りからくる甘い余韻を引き立てるために、レシピを変更しました。
- 「もっと、エシカルに」:未活用素材をボタニカルに使用するだけでなく、パッケージもより環境を配慮したものに変更しました。
- 「もっと、手に取りやすく」:小売希望価格を4,950円(税込、375ml)から、3,300円(税込、375ml)に改訂し、より手に取りやすくなりました。
今回のリニューアルでは、「もっとカカオハスクを、もっと手に取りやすく」という思いのもと、レシピやパッケージデザインを変更しました。これにより、「美味しいと思ったら、エシカルだった」という体験をより多くの方にお届けしていきます。
「もっとカカオハスクを追求した、レシピ変更について」に関するポイント

カカオハスクという素材の魅力や蒸留に際しての利点をさらに追及し、レシピを見直しました。
ベーススピリッツとして使用する酒粕焼酎は、前回と同じ秋田県の地酒「飛良泉」のものを使用しています。原料用アルコールの割合を見直し、前回に比べて、酒粕焼酎のフルーティな吟醸香がやや抑えられ、すっきりとした印象の上で、カカオハスクの香ばしさや香りからくる甘い余韻が引き立つ構成に仕上げています。
主役となるカカオハスクは、前回と同じ「Whosecacao」のカカオハスクを使用しています。カカオハスクは、ジンでもボタニカルとして使用されることがあるカカオニブと比べて「表面積が大きい」「油分が少ない」という特徴があります。その特徴を生かすため、1日間の熱浸漬を行い、蒸留においても、浸漬とジンバスケットによるヴェイパーインフュージョンを両方用いることで、カカオハスクの香りを最大限引き出し、『CACAO ÉTHIQUE』の主役である未活用素材「カカオハスク」のおいしさをより楽しめる一杯に仕上げました。
“もっと”エシカルに仕上げる、パッケージデザインの変更について

ラベルの用紙は、70%再生紙で森林認定紙でもあるエシカルな素材に変更しました。デザインは、前回から大きく変更せず、カラーと用紙のみを変更しています。
カカオからチョコレートが作られる裏側で、廃棄されてしまうカカオハスク。そこから始まるもうひとつの楽しみとして、気軽に手を取り、味わってみていただきたいという思いから、明るさと彩度をあげた軽やかで楽しげなデザインにし、かつ、カカオハスクならではの赤みを帯びた茶色を採用しています。
希望小売価格の改訂について
より気軽に手に取って味わっていただきたいという思いから、小売希望価格を4,950円(税込、375ml)から、3,300円(税込、375ml)に改訂します。背景としては、2021年、エシカル・スピリッツが創業して間もない頃から生産・販売を行っていた『CACAO ÉTHIQUE』について、生産力の向上とそれに伴った仕入れ価格の変更が今回の価格改定に反映されています。
<製品情報>
- 商品名:『CACAO ÉTHIQUE』
- 品目:スピリッツ(ジン)
- 内容量:375ml
- アルコール分:45%
- ボタニカル:ジュニパーベリー、カカオハスク(Whosecacao)
- 酒粕焼酎:秋田県の地酒「飛良泉」
<販売場所(一部)>
【店舗販売】バー・ダイニング『Stage by The Ethical Spirits & Co.』 住所:東京都台東区蔵前3-9-3 2F(東京リバーサイド蒸溜所内) 商品:ボトル(375ml 瓶)、ドリンク
【店舗販売】エシカル・スピリッツ オフィシャルストア 住所:東京都台東区蔵前3-9-3 1F(東京リバーサイド蒸溜所内) 商品:ボトル(375ml 瓶)、テイクアウトドリンク
【オンライン販売】エシカル・スピリッツ 公式オンラインショップ https://shop.ethicalspirits.jp/ 商品:ボトル(375ml 瓶)
廃棄されるのみだった酒粕をリユースしたエシカルジン『LAST』
“LAST”という単語には、「最後」と「続く」という一見矛盾する2つの意味があります。酒を絞った「最後」に得られる酒粕に、終わらず「続く」新たないのちを与える物語を名に冠した『LAST』は、その多くが廃棄されるのみだった酒粕をリユースすることで、その価値が余すところなく循環する蒸留プラットフォームを体現しています。まさに、エシカル・スピリッツの理念が形になった、シグニチャーエシカルジンです。
ジンの蒸留には欠かせないベースとなるスピリッツは、廃棄される運命にあった酒粕から創り出しているため、製造の難易度は高くなるものの、これまでのジンの常識ではなし得なかった独自のレシピを開発することに成功しました。一般的なジンの数倍の量のボタニカルを使ったレシピが織りなすフレーバーは、「飲む香水」と謳うにふさわしい華やかさを演出し、日々の様々なシーンを彩ります。
『LAST』公式ページ:https://lastgin.com/
エシカル・スピリッツ株式会社
エシカル・スピリッツ株式会社は、2020年3月に、日本酒生産の最後に生成される通常は廃棄される素材である「酒粕」を再蒸留してクラフトジン『LAST』の生産・販売を開始しました。
このクラフトジン『LAST』は、その生産方法だけでなく、ウイスキー業界で最も権威ある品評会であるWWAのジン部門「World Gin Awards 2021」で国別最高賞を獲得し、また英国の「IWSC2021」ではGOLD OUTSTANDINGを受賞するなど、高い評価を得ました。これにより、日本のジンとして世界的に注目を集めることに成功しました。
また、2021年5月には、エシカル生産と消費に特化した世界初の再生型蒸留所『東京リバーサイド蒸溜所』を東京の蔵前にオープンしました。この蒸留所内には、オフィシャルストアとエシカルジンに特化した自社運営のバーダイニングも併設されています。
同年6月には、国立森林総合研究所の研究成果をもとにした”木のお酒”『WoodSpirits』の製品化及び販売への挑戦を発表し、同時に1.4億円の資金調達を実施しました。
さらに、2022年8月には、サントリーホールディングスを含む企業から約2億円の資金調達を発表し、新たな再生型蒸留所の建設と海外販路の拡大に向けた準備を進めています。
「Starring the hidden gem(隠れた才能をステージへ)」という理念のもと、世界をリードするサステイナブルなスピリッツブランドを目指しています。